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労働時間の証拠となるパソコンのログを入手する方法【残業代請求】

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ブラック企業からサービス残業を強要され、残業をどれほど長時間しても残業代が払われない場合、残業代請求を弁護士にご相談ください。

残業代請求をするときには、「どれだけ長時間はたらいていたか。」という、労働時間を証明するための「証拠」が非常に重要となります。

というのも、残業代請求を、労働審判や裁判などの手続きで争う場合には、「働いていたこと」は、労働者の側で証明しなければならないからです。

証拠を全く用意せずにサービス残業を続けていた場合でも、あきらめる必要はありません。今回解説する方法によって取得できる「パソコンのログ」という記録が、証拠として役立つからです。

今回は、残業代請求の証拠として重要となる「パソコンのログ」について、その入手方法をまとめておきます。

長時間のサービス残業を行っても全く残業代が支払われない労働者の方は、労働問題に強い弁護士へ、お気軽に法律相談ください。

1. パソコンのログが、残業代請求で重要な理由

まず、本題である「パソコンのログ履歴の取得方法」を解説する前に、なぜパソコンのログを取得することが重要なのかについて、解説していきます。

冒頭でも述べたとおり、労働者が会社に対して残業代を請求するときは、「残業を何時間したのか?」について、労働者側が証明する必要があります。

残業時間を証明する方法で、最も良いのが「タイムカード」ですが、タイムカードのないブラック企業の場合、タイムカードを証拠とすることができません。

在職時から、証拠収集をしっかり頑張ってきた労働者の方はよいですが、そうでないと、証拠の収集が困難となります。

そこで重要な証拠となるのが、「パソコンのログ」です。事務仕事など、デスクに座ってパソコン作業をしている労働者のケースでは、「パソコンを付けていた時間=労働時間」と推認できるからです。

パソコンのログによって、出社・退社の時刻がわかり、労働時間が証明できることは、裁判例でも、次のとおり示されています。

東京地方裁判所平成28年11月10日判決

デスクワークをする人間が、通常、パソコンの立ち上げと立ち下げをするのは出勤と退勤の直後と直前であることを経験的に推認できるので、他に客観的な時間管理資料がない以上、当該記録を参照するのが相当・・・

2. パソコンのログの入手方法(Windows10の場合)

次に、早速パソコンのログの入手方法についてまとめていきます。

今回は、オフィスでよく使われているであろうWindows10を例に解説していきます。

【STEP1】

左下のスタートボタンを右クリックし、「イベントビューアー」を選択します。

よりわかりやすく、図で解説していきます。

【STEP2】

「Windowsログ」を開き、その中の「システム」の項目を右クリックし、「すべてのイベントに名前をつけて保存」を選択してください。

よりわかりやすく、図で解説していきます。

【STEP3】

保存をしようとすると、「このログを別のコンピューターで正しく表示できるようにするには、表示情報が必要な場合があります。」と聞かれますので、「表示情報なし」を選択し、パソコンのお好きな場所に保存してください。

これで、パソコンのログの取得自体は成功です。

まずは残業代請求に向けて、証拠収集の第一歩は終わったといってよいでしょう。

3. ログを取得した後に「すぐに」やること

以上の解説をもとに、順に進めて頂ければ、ご自身でもパソコンのログ履歴が保存できたはずです。

しかし、これだけで油断してはいけません。慎重に進めていかなければ、残業代について有利な解決を勝ち取れません。

パソコンのログの入手は、あくまでも、「未払い残業代の請求」という労働問題の解決に向けた、準備の「第一歩」に過ぎません。

次に、ログを取得した後にすぐやっておくことについて、労働問題に強い弁護士が解説します。残業代請求で不安、疑問がある場合には、弁護士へご相談ください。

3.1. 会社に削除されないようにしておく

今回解説している方法は、業務にお使いのパソコンのログ記録を保存する方法です。

したがって、この方法でログ記録を保存した後、そのままログ記録を会社のパソコンに保存しておいては、突然不当解雇されてしまったときなど、会社に削除されてしまう危険があります。

そのため、パソコンのログが入手できたら、すぐに、自身のパソコンやUSBに保存するなど、会社に証拠隠滅されないような手立てをとっておく必要があります。

 参考 

パソコンを調査することによって、「USBにどのようなデータを移したか。」「外部にメールでデータを送ったか。」といった事実は、事後的に調査可能です。

そのため、お勤めの会社のセキュリティ、守秘義務が非常に厳しい場合、残業代請求という正当な権利を実現するためといえども、ログ履歴を移すことが、「問題行為」であるといわれかねないケースもあります。

最終手段としては、ログ履歴を写真にとって携帯に保存するといった応急措置をご活用ください。

3.2. イベントIDの読み方を理解しておく

取得したパソコンのログを見ると、日付、時間とともに「イベントID」という数字がたくさん並んでいるのがわかります。

イベントIDとは、そのパソコンがどのような動作をしたかを、IDで記録しておくものです。

このうち、パソコンの起動時間、終了時間を記録しているIDを抽出して、出社時刻、退社時刻として記録していきます。

 Windows10の場合 
  • 起動を示すイベントID : 6005-6006
  • 終了を示すイベントID : 7001-7002

3. まとめ

残業代請求のために非常に重要な「証拠収集」のうち、「パソコンのログ」の取得方法について、まとめておきました。

労働問題に強い弁護士に法律相談をし、未払い残業代の請求を依頼したとしても、証拠収集の大部分は、労働者自身が行わなければならないケースも少なくありません。

特に、パソコンのログの取得は、会社内で行わなければならないことが多いため、今回の解説を参考に、自分でも準備してみてください。

残業代請求をお考えの労働者の方は、証拠収集もふくめ、早いタイミングで、労働問題に強い弁護士へ、お気軽に法律相談ください。

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弁護士法人浅野総合法律事務所(東京都中央区銀座)は、代表弁護士浅野英之(日本弁護士連合会・第一東京弁護士会所属)をはじめ弁護士5名が在籍する弁護士法人。 不当解雇、未払残業代、セクハラ、パワハラ、労災など、近年ニュースでも多く報道される労働問題について、「泣き寝入りを許さない」姿勢で、親身に法律相談をお聞きします。 「労働問題弁護士ガイド」は、弁護士法人浅野総合法律事務所が運営し、弁護士が全解説を作成する公式ホームページです。

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