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会社の課題で土日がないときの5つの対応!休日返上の残業代請求は?

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会社からの研修、課題がたくさん与えられて、土日に行うよう指示をされたとき、社長や上司から強く指示されると、従わざるを得ないことも多いのではないでしょうか。

会社の課題で土日がなくなってしまうと、ワークライフバランスが崩れ、精神的、肉体的な健康にも悪影響を与えます。その上、休日を返上した分の残業代が未払いのケースも少なくありません。

会社からの研修課題によって土日がつぶされてしまったとき、労働者としては、どのように対応するのが適切なのでしょうか。残業代請求をするのはもちろんとして、それ以外の休日返上についての対応策を、労働者としては正しく理解しておきましょう。

そこで今回は、会社の課題がたくさん指示され、土日をつぶされてしまった労働者に向けて、休日返上の残業代請求などの対応について、労働問題に強い弁護士が解説します。

1. 週末に会社の課題をやる必要はある??

会社からの命令で、あきらかに業務時間内には終わりそうもない大量の山積みの課題を与えられたとき、あなたならどのように対応しますでしょうか。

「多すぎるからやらなくてもいいや。」と放置をすれば、「能力不足」、「職務怠慢」などと責められてしまうようなブラック企業では、夜間や土日などの時間を使って、残業をして山積みの課題を片付けることとなるのではないでしょうか。

というのも、本来の仕事があって、日中にはやるべきことがあり、更に会社が課題を与えてくる、という場合、それは業務時間内にはやるべきでない、と思ってしまう方もいらっしゃることでしょう。

しかし、労働者としては、会社から命令、指示をされるのでなければ、泣く泣く休日や、残業をして会社からの課題を片付ける必要はありません。

2. 「週末に課題をやるように」という指示・命令を受けたら?

以上のとおり、会社からの命令で、あきらかに業務時間中では終わりそうもない課題を与えられたとしても、労働者としては、あえて土日返上、深夜残業をして片付ける必要はないことをご理解いただけたでしょうか。

しかしこれに対して、あえて週末、休日や土日に行うようにという指示、命令を会社から受けた場合には、労働者はこれに従わなければならないのでしょうか。

2.1. 会社からの命令は正当?

結論から申しますと、労働者は、雇用契約上の業務命令権によって、会社からの命令に従わなければならないものとされています。

ただ、会社から、週末に課題を片付けるよう指示を受けた場合には、これが正当な業務命令であるかどうかを検討しなければなりません。

正当な業務命令として、課題を行うよう命令されたのかどうかは、次の点を順に検討することによって判断してください。

  • 会社が労働者に対して、研修・課題を行うよう業務命令をすることができる、「契約上の根拠」があるかどうか。
  • 研修・課題を行うことを内容とする業務命令に、「業務上の必要性」があるかどうか。
  • 研修・課題を行うことを内容とする業務命令が、必要性に対して相当なものであるかどうか。

研修・課題が、業務にまったく不必要なものである場合など、業務上の必要性がなかったり、業務上の必要性があっても明らかに長時間労働が必要な不相当なものである場合、「休日返上で課題をやるように。」という業務命令自体が違法なケースもあります。

2.2. 休日労働の残業代請求ができる

さて、会社からの指示でたくさんの課題が出されても、日中の業務時間は他の社員の目もあり、堂々と研修課題を行うことはできないことでしょう。

そして、会社からの業務命令で、休日の残業によって課題を片付けるように指示を受けた場合には、これに従わなければ、「業務命令違反」として、解雇や懲戒処分など、厳しい処分が下されてしまうおそれがあります。

泣く泣く週末の土日をつぶして、休日労働で資料を読んだり課題をしたりした場合には、それは会社から「労働義務」を与えられたものと考えられ、「労働時間」と考えるべきです。

休日に研修・課題を片付けるためにはたらいた時間も合算して、「1日8時間、1週40時間」の法定労働時間を超える場合には、残業代(時間外割増賃金)を請求することができます。

更には、「週休二日制」であったにもかかわらず、土日両方ともを、課題をこなすためにつぶされてしまった場合には、「法定休日」の労働となりますから、残業代(休日労働割増賃金)を請求することもできます。

3. どのような場合に「労働時間」になるの?

土日、休日などに、会社から研修・課題を片付けるように指示を受けた場合には、残業代請求ができるかどうかは、その研修・課題を行った時間が、「労働時間」と評価できるかがポイントであることを理解いただけたでしょうか。

この点、仕事それ自体ではなく、仕事のための勉強というイメージの強い研修・課題であると、「労働」という言葉とはなじみづらく、「労働時間ではないのではないか?」、「残業代を請求すべきではないのではないか?」という不安を抱く労働者の方もいることでしょう。

しかし、労働法では、「労働時間」とは、「労働者が使用者の指揮命令下に置かれている時間」のことをいいますから、会社から働くことを義務付けられている場合には、研修や課題を行っていたとしても、「労働時間」にあたります。

更には、会社が明示的に、土日返上での課題、研修を命令していなかったとしても、次のようなケースでは、黙示の業務命令があったものとして、「労働時間」にあたると考えられます。

  • 業務時間内には研修・課題を行わないように指示された。
  • 業務時間内には終わらないことが明らかな分量の研修・課題を行うよう指示された。
  • 研修・課題の提出締め切りが週明けなどであり、休日返上で行わないと間に合わないことが明らかである。

4. 「休日返上」の残業代請求の準備・方法

会社からの指示、命令にしたがって、通常の労働時間のあとや休日に、研修の受講や課題を行ったとき、休日労働分、深夜労働分、時間外労働分の残業代を請求することができます。

このとき、できるだけスムーズに、未払の残業代を支払ってもらうためには、労働者が泣く泣くおこなった「休日返上」が、会社の命令であることを明らかにしておくのがよいでしょう。

一番よいのは、休日に研修や課題を行うことが業務命令であることを、会社から書面で交付してもらうことですが、強く求めればカドが立つかもしれません。

少なくとも、休日返上で研修、課題を行わなければならないのかが不明確なときには、その命令をしてきた上司、社長などに対して、メールなどの方法で、休日返上で行うべきかを聞き、確認を求めておくとよいでしょう。

5. 「自由参加」の研修・課題のケースは?

ここまでの解説は、休日返上で、週末の土日に研修を受けたり、課題をこなしたりしなければならないケースの残業代請求についての解説でした。

これに対して、休日に行われる研修や、休日に行うべき課題が、いずれも自由参加であったり、任意のものであったりした場合には、「労働義務」を与えられたとはいえず、「労働時間」とは評価されないケースもあります。

ただし、残業代請求をすることができない「自由参加」の研修や課題であるかどうかは、次の点をしっかり検討して判断する必要があります。

  • 明確に「自由参加」の研修・課題であることが周知されているかどうか。
  • 「自由参加」であっても参加しなかったことに対して制裁(ペナルティ)はないかどうか。
  • 「自由参加」であっても参加しないと本業に影響が及ぶことはないかどうか。
  • 「自由参加」であっても参加しないとパワハラ・セクハラ等の標的にはされないかどうか。

「自由参加」の研修や課題である場合には、それを「休日返上」で週末の土日などに行っても、残業代を請求することはできないわけですが、一方で、「拒否することも労働者の自由」となるわけです。

6. まとめ

今回は、休日返上で、週末の土日、祝日などを使って研修や課題を行わざるを得なかった労働者の方に向けて、泣く泣く労働せざるを得なかった時間分の残業代請求について、弁護士が解説しました。

明示的に、休日返上でおこなうことを指示、命令された場合に残業代請求をすることができるのはもちろんのこと、そうでなくとも、週末など、休日に行わなければ仕方なかったようなケースでは、残業代を請求できる可能性が高いといえます。

また、休日返上で研修や課題を強制された結果、労働者が健康を害してしまったときには、会社に対する責任追及を検討すべきでしょう。

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