残業代請求を検討するなら、依頼先は「残業代請求に強い弁護士」がおすすめです。
弁護士は数多くいますが、対応分野や経験による得意・不得意があります。一人で請求するのが難しい場合でも、「どの弁護士に相談すべきか分からない」と迷う方は少なくありません。
残業代は、働いた時間に対する正当な対価であり、未払いがある場合、労働者には請求する権利があります。それでもなお、残業代請求を理由に不利益な取扱いをしてくる会社に対抗するには、弁護士のサポートを受けるのが有益です。残業代請求の時効は3年なので、未払いがある場合、できる限り早めに弁護士に相談することが望ましいです。
今回は、数多くいる弁護士の中で、残業代請求についてどのような弁護士に相談すればよいのかについて、労働問題に強い弁護士が解説します。
- 残業代請求に強い弁護士かどうかは「見通し」と「解決実績」で判断する
- 残業代請求を弁護士に相談すれば、ストレスを軽減し、増額を見込める
- 依頼する弁護士を誤ると、不適切な方針や不利な解決となるおそれがある
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残業代請求に強い弁護士とは

残業代請求に強い弁護士とはどのような弁護士か、その特徴を解説します。
残業代請求は、「計算して請求するだけ」と甘く見られがちですが、任せる弁護士によって回収できる金額が大きく異なります。労働基準法に基づいて正確に計算し、会社側の反論に対抗するには、多くの法律知識と経験を要するからです。
労働問題に強く残業代請求が得意分野
弁護士にも得意分野があり、全ての弁護士が労働問題を扱うわけではありません。
残業代請求を相談するなら、大前提として「労働問題を総合的に得意としている弁護士の中から厳選する」ことが重要で、その中で、残業代請求を扱った経験の多い弁護士を選びましょう。残業代は数多くの労働問題の一分野なので、他の問題を見逃さないためにも、「残業代請求のみを扱う弁護士」はあまりおすすめできません。
したがって、数多くの弁護士の中から労働問題を得意とする弁護士を選定し、そこからさらに残業代請求に強い弁護士を選ぶというプロセスが適切です。

「労働問題に強い弁護士の選び方」の解説

残業代の計算方法を正確に説明できる
残業代請求に強い弁護士は、残業代についての法律知識が豊富です。
特に重要なのが残業代の計算方法であり、損しないためにも、請求前に未払い額を正確に算出しなければなりません。残業代の計算方法は労働基準法に定めがありますが、理解が不足していると、本来払われるべき残業代を見逃しかねません。残業代の計算方法はかなり複雑であり、ケースによっても異なる場合があります。
法律相談で必要な情報を正確にヒアリングし、計算方法や法的根拠を示しながら説明してくれる弁護士こそ、残業代に強いと考えられます。計算方法を正確に説明できるかどうかは、初回の無料相談で「残業代を概算してほしい」と質問すれば確認できます。
「残業代の計算方法」の解説

解決実績が豊富で残業代の獲得額が多い
残業代請求に強い弁護士は、残業代の獲得に成功した解決実績が豊富にあります。
残業代の争いは金銭請求なので、「獲得額」は弁護士の「腕」を示す重要なポイントです。弁護士費用がかかるので、自分で請求するより多くの残業代が得られないと「費用倒れ」となります。
獲得額を比較する際は「件数」や「総額」ではなく、「1件あたりの獲得額」を重視すべきです。歴史が長かったり弁護士数が多かったり、広告で多くの案件を扱っていたりすると、類型件数が多くなり、累積の金額が高くなるのは当然です。弁護士選びで重要なのは、「困難な案件で、どれほど多額の残業代を勝ち取った実績があるか」という点です。
「残業代請求の勝率を上げる方法」の解説

残業代請求で訴訟をした経験が豊富
弁護士を選ぶ際は、残業代で訴訟を行った経験値が判断の決め手となります。
残業代請求は交渉から始まり、決裂する場合は労働審判や訴訟などの裁判手続きに移行するので、労使の対立が深い困難なケースほど訴訟で争う必要があります。したがって、「労働者の味方として徹底して戦う」という方針だと、自ずと訴訟の経験が多くなってきます。
これに対し、案件数や獲得額は多いものの、効率的な処理を重視して和解を優先する弁護士は、「戦う姿勢がない」という意味で、依頼者の希望を実現できないおそれがあります。本来得られた残業代があるのに、妥協して和解するのはおすすめできません。
「残業代請求の和解金の相場」の解説

無料相談でも丁寧に説明してくれる
最後に、無料相談でも丁寧に話を聞いてくれる弁護士を選びましょう。
残業代請求では「獲得額の増額」と同じくらい「コストの抑制」が重要です。弁護士選びにおいても費用を抑え、より多くの残業代を回収できるのが理想です。残業代請求に強い弁護士の多くは無料相談を実施しており、相談費用はかかりません。請求前の計算も無料で実施し、実際の交渉も「着手金なし」で依頼できる事務所も増えています。
弁護士選びで重要なのは、「無料相談だから」と軽く扱わず、丁寧に説明してくれるかどうかです。効率重視で定型的に処理しようとする弁護士や、労働者の立場や気持ちを理解しない弁護士は不誠実であり、費用が安くても納得のいく解決は望めません。
「労働問題を弁護士に無料相談する方法」の解説

残業代請求を弁護士に相談・依頼するメリット

次に、残業代請求に強い弁護士に相談・依頼するメリットを解説します。
交渉・労働審判・訴訟のいずれも、労働者自身でも対応可能です。弁護士は必須ではなく本人訴訟も可能ですが、依頼をすることには多くのメリットがあります。
強いプレッシャーをかけられる
不誠実な企業ほど、計算ミスや無知ではなく、違法性に気付きながらあえて無視することがあります。このとき、弁護士に依頼して本気度を示せば、強いプレッシャーをかけられます。弁護士から「誠実に対応しなければ裁判も辞さない」という強い姿勢を見せることで、交渉を有利に進められます。
直接交渉のストレスから解放される
会社と直接交渉するのはストレスが非常に大きいものです。交渉に時間を要し、会社から様々な反論を受けると、精神的な苦痛はさらに拡大します。弁護士が窓口となれば、直接の連絡は不要となり、ストレスから解放されます。
「残業代請求の解決にかかる期間」の解説

未払い残業代で損しない
未払い残業代の計算や請求には、法律知識が不可欠です。法律や裁判例に基づいた正しい考え方を知らないと損をするおそれがあります。労働基準法には「残業代を支払わなくてもよい」という反論に使える制度がありますが、厳しい要件があり、企業側の見解が誤っている場合は再反論する必要があります。法改正や新たな裁判例についても正確に理解しておかなければなりません。
会社とのトラブルを最小限に抑えられる
弁護士が代理人となることで感情的な対立を避けられるメリットがあります。直接交渉しても、社長や上司に威圧的な態度を取られたり、曖昧にされたりする場合、弁護士が法的な論点に絞って冷静に交渉するのが有効です。法律の専門家である弁護士が間に入ることで、会社も誠実に対応せざるを得なくなります。
在職中の請求では特に、会社からの不利益な取扱いやハラスメントといった二次的なトラブルを防ぐ効果が期待できます。
証拠の収集・整理を任せられる
残業代請求では証拠が重要ですが、労働者だけで集めるには限界があります。
タイムカードや勤怠管理システムのデータなど、会社で保管される証拠の開示を拒まれた場合、弁護士が開示請求したり、弁護士会照会や証拠保全手続きを利用したりするのが有効です。集めた証拠から法的に有効なものを選び、主張を組み立てるのにも、弁護士の知見が役立ちます。
煩雑な計算や手続きを代行してもらえる
残業代を正確に算出するには、基礎賃金や割増率、残業時間に関する理解が不可欠です。弁護士であれば計算を全て任せられるため、ミスを避けることができます。また、会社への請求書の作成や内容証明の送付、合意書や和解書の作成を代行してもらえるメリットもあります。
裁判になった場合も対応できる
会社との交渉が決裂し、労働審判や訴訟に移行した場合も、弁護士に依頼していればスムーズに対応できます。申立書や訴状、準備書面といった裁判所に提出する書類の作成から、期日への出廷、法廷での主張・立証活動まで、全て代理人として遂行してもらえます。
交渉段階から一貫して依頼していれば、事案の内容を熟知した弁護士に、最後まで責任もって対応してもらい、有利な解決を得やすくなります。
「労働者が裁判で勝つ方法」の解説

残業代請求を弁護士に相談・依頼するデメリット

残業代請求を弁護士に相談・依頼するメリットがある反面、デメリットもあります。ただ、メリットと比較すればデメリットは小さく、少なくとも有効活用すれば軽減できます。
弁護士費用がかかる
弁護士に依頼する最大のデメリットは、弁護士費用がかかることです。
自分で行うよりも費用が嵩むため、それ以上に増額できなければ「費用倒れ」となります。交渉・労働審判・訴訟と段階が進み、期間がかかるほど、弁護士費用は高額になる傾向があります。
もっとも、残業代請求に強い弁護士は、数多くの経験から、合理的な費用体系を提案できます。無料相談や「着手金なし」の依頼を活用すれば、リスク少なく進められます(報酬金が高額となるおそれがあるため、契約前の説明をよく聞きましょう)。
良い結果が保証されるわけではない
弁護士に依頼したからといって必ず良い結果が保証されるわけではありません。
残業代のトラブルに「絶対勝てる」戦いなどなく、獲得額の保証もありません。能力や知識を十分に有する弁護士でも、法律の解釈や証拠の有無、裁判所の心証などの様々な要素の影響を受け、予想通りの結論にならないこともあります。
もっとも、残業代請求に強い弁護士であれば、初回の無料相談の中である程度の見通しを伝えることは可能です。そして、残業代請求の場合、証拠に基づいて計算されるため、豊富な経験があれば、見通しを大幅に外すことは少ないです。
弁護士との信頼関係が失われる
当初の弁護士選びに失敗すると、途中で信頼関係が失われることがあります。
味方である弁護士を信頼できないのは最悪の事態でしょう。残業代請求の途中で信頼関係が壊れるケースとして、次のような問題をよく聞きます。
- 相手の反論から、経験が少ないことが明らかになった。
- 残業代の知識がなく計算を誤ってしまった。
- 交渉力が弱く、会社側の提案を一方的に飲むだけだった。
- 会社を無用に刺激してトラブルを悪化させた。
相性が悪かったり、コミュニケーションや情報共有がスムーズでなかったりすると、弁護士に依頼したことでかえって解決が長期化し、ストレスとなることもあります。このような事態に直面しないためにも、最初の弁護士選びを慎重に進めなければなりません。
「弁護士を変更するときの注意点」の解説

残業代請求の相談・依頼にかかる弁護士費用
デメリットの中でも特に注意すべきなのが、弁護士費用です。
弁護士費用がかかりすぎると、未払い残業代を十分に回収しても手残りが少なく、「費用倒れ」となるおそれがあります。残業代請求にかかる弁護士費用の相場を知り、できる限り妥当な金額・料金体系で依頼する必要があります。

無料相談なら相談料はかからない
相談料とは、弁護士に法律相談する際にかかる費用です。
「30分5,000円」「1時間1万円」程度が目安ですが、残業代請求に強い弁護士の多くは、残業代の相談については初回の無料相談を実施しています。無料相談であれば相談料はかかりません。無料相談の中で残業代の請求額の計算を求め、見通しを説明してもらい、納得できるまで質問してから依頼するのがおすすめです。不安がある場合、複数の法律事務所に相談しましょう。
残業代請求にかかる着手金
弁護士への依頼時に支払うのが着手金です。着手金は、解決内容によらず生じるもので、会社と戦うための「ファイトマネー」に例えられます。
残業代請求では「着手金なし」の料金体系を採用したり、後払いや分割が可能であったりする弁護士も増えています。残業代請求に強い弁護士は、回収の見通しを見極め、会社の扱いが違法であって残業代を得られる可能性が高いなら、着手金をなくすことが可能です。
「着手金無料の弁護士に依頼する際の注意点」の解説

残業代請求にかかる報酬金(成功報酬)
報酬金とは、解決時に、成功の度合いに応じて支払う弁護士費用です。
「成功報酬」とも呼ばれ、残業代請求では、回収額(経済的利益)に応じて割合的に生じるのが基本です。旧日弁連報酬基準に基づいて決めることが多く、経済的利益300万円までは「16%」、300万円を超えて3,000万円までは「5%+9万円」などとされます。ただし、「着手金なし」の依頼では、報酬金が高めに設定され、20%〜30%程度とされることもあるので注意が必要です。
残業代請求にかかる費用は、報酬金も含めた総額で判断する必要があります。「相談料と着手金がゼロだったので依頼したが、報酬金が高くて手取りが少なかった」という事態に陥らないよう、契約前に解決の見通しと弁護士費用の総額について、丁寧に説明を求めましょう。
残業代請求にかかる実費・日当
着手金・報酬金のほかに、実費・日当がかかることがあります。実費は、交通費や郵便切手代、内容証明代金、労働審判や訴訟に必要となる手数料(収入印紙代)など、弁護士に依頼せずに自分で請求する場合でもかかります。労働審判や訴訟で裁判所に出廷するときに日当が必要となる場合、解決期間が長くなると予想外に高額となることもあります。
「労働問題の弁護士費用」の解説

残業代請求を弁護士に依頼して解決するまでの流れ
次に、残業代請求を弁護士に依頼して解決するまでの流れを解説します。
通常は、相談から証拠収集、交渉、そして労働審判や訴訟などの裁判手続きという流れで進みます。各段階で弁護士がサポートすることで、労働者に有利な解決を目指しやすくなります。依頼者もプロセスを事前に理解しておけば、見通しが立てやすく、安心して任せることができます。

残業時間と賃金の証拠を収集する
残業代請求の準備として、労働時間を証明できる証拠を集めます。証拠として活用できるか迷うときも、弁護士のアドバイスを得ましょう。
証拠として認められやすいもの
証拠として高く評価されるのは、客観性があり、改ざんが難しい資料です。
タイムカードや勤怠管理システムのデータ、ICカードの入退館記録、業務用PCのログイン・ログオフ履歴などが挙げられます。上司への業務報告メールや日報、GPSの位置情報なども、特定の時間に業務を行ったことを示す有力な証拠です。
雇用契約書や就業規則、給与明細は、残業代計算の基礎となる労働条件や賃金額を証明するために必要となります。
証拠として認められにくいもの
労働者本人が作成した記録などは、客観性に乏しいと判断されます。
例えば、手書きの業務日誌や個人のメモ、スマートフォンのカレンダーアプリへの記録、家族への帰宅時間を知らせるメールや同僚の証言などは、証拠としての価値が低く見られるおそれがあります。
ただし、全く無意味というわけではなく、複数の証拠を組み合わせることで補強する役割を果たすため、多く集めておくに越したことはありません。
残業代請求を弁護士に法律相談する
収集した証拠を持参し、早い段階で弁護士との法律相談をすべきです。
相談では、これまでの経緯や現状を伝え、未払い残業代がいくら発生しているかを概算してもらいます。法的な観点から請求の可否や見通し、考えられる会社側の反論や解決までの道筋を説明できる弁護士を見極めてください。
弁護士と委任契約を締結する
法律相談で示された方針や費用に納得したら、委任契約を締結します。委任契約書には業務範囲や費用が明記されるため、不明点があれば質問してから署名・押印に進んでください。契約を締結し、(着手金がある場合は)費用を支払ったら、弁護士が正式な代理人として交渉を開始します。
交渉により残業代を回収する
弁護士はまず、会社に受任通知と請求書を送付し、交渉を開始します。
弁護士の通知は内容証明を用い、請求の意思を証拠化するのが通常です。時効(3年)が経過するおそれのあるときは、速やかに請求の意思表示をする必要があります。交渉では、収集した証拠をもとに残業代を請求し、会社の反論には再反論をします。
「残業代の請求書」の解説

労働審判や訴訟を活用する
会社の対応が不誠実な場合や、労使の希望額に大きな開きがある場合などは、合意に至らず、裁判所を利用した法的手続きに移行します。労働審判は、原則3回以内の期日で迅速な解決を図れるため、まずはこちらで解決を図り、それでも難しい場合の最終手段として訴訟を提起する流れとなります。
「労働審判で残業代を請求できる?」の解説

残業代請求でのよくあるトラブル

残業代を支払いたくないと考える会社からは、様々な反論がなされ、しばしばトラブルに発展します。「管理監督者」や「固定残業代」など、よくあるトラブルと対処法を知ることで、会社の主張に惑わされることなく権利を実現できます。
タイムカードを信頼しすぎている
タイムカードは重要な証拠ですが、必ずしも実態を反映している場合ばかりではありません。例えば、上司が定時で打刻させる、自動的に打刻時間が決められているといった不正によるサービス残業が常態化している職場では、タイムカードのみでは不十分です。
この場合、タイムカードの打刻と実際の勤務時間が異なることを、労働者側で証明しなければなりません。例えば、PCのログオフ時刻や会社のセキュリティシステムの退館記録、業務メールの送信履歴などで、打刻後の労働を証明する方法が有効となります。
「タイムカードの改ざん」の解説

管理職の残業代の確認が不足している
会社が「管理職だから残業代は支払わない」と主張することがあります。
しかし、労働基準法41条2号で残業代支払いの対象外となる「管理監督者」と認められるには、役職名だけでなく、経営方針の決定に関与し、出退勤の時間に裁量があり、地位にふさわしい待遇を得ているといった要件を満たす必要があります。「店長だから」「課長だから」といった理由で残業代を払わないのは、違法な「名ばかり管理職」の可能性が高いです。
「名ばかり管理職」の解説

固定残業代が悪用されている
固定残業代が悪用される会社では、残業代請求のトラブルが深刻化しがちです。
「給与に固定残業代(みなし残業)が含まれている」という主張も、よくある反論の一つです。しかし、固定残業代制度が有効となるのは、通常の労働に対する賃金と残業代部分とが明確に区別されていることが必要であり、超過分の差額は支払わなければなりません。
「固定残業代」の解説

残業代の時効を過ぎてしまった
残業代には消滅時効があり、知らずに放置すると請求権を失うおそれがあります。
残業代の時効期間は3年間なので、賃金の支払日から3年を経過すると請求できません。内容証明で支払いを請求すれば6ヶ月間は時効の完成が猶予され、その間に労働審判の申立や訴訟提起をする必要があります。未払い残業代に気付いたら、時効消滅を避けるためにも、少しでも早く行動を起こすことが重要です。
「残業代請求の時効」の解説

残業代請求を依頼すべきでない弁護士

残念ながら、「依頼すべきではない」と考えられる弁護士も一定数存在します。
特定の弁護士や法律事務所に問題があるわけではありませんが、少なくとも「未払い残業代請求を有利に進めるには向かない」ということもあります。相談・依頼をおすすめできない弁護士には、次の特徴があります。
- 過剰な広告で煽る
解決実績は弁護士選びのポイントですが、「残業代が◯倍」「◯千万円獲得」といった過剰な広告で煽る弁護士への依頼は慎重になるべきです。少なくとも、自身のケースで高額の残業代の獲得が保証されるわけではありません。 - 残業代請求しか扱わない
残業代請求は労働問題の一分野であり、未払いのある企業には他にも問題が隠れている可能性があります。 - 弁護士との連絡が取りにくい
多数の案件を抱え、事務員に機械的に計算させる事務所にありがちなのが、「弁護士との連絡が取りにくい」というケースです。事務員任せにするのは問題があり、弁護士に適宜相談できる事務所がよいでしょう。 - 和解を強く勧めてくる
請求額に程遠くても和解を勧められた場合、労働者の利益を軽視し、弁護士の都合優先で方針決定しているおそれがあります。 - 困難な案件の受任を拒否する
労働者にとって依頼する利益のない案件もありますが、法的に難しい争点のあるケースや手間のかかる案件だからといって受任を拒否するのは問題があります。
総じて、依頼すべきでない弁護士は、利益重視であることが多いです。弁護士の利益を最優先に考えるあまりに、労働者の希望を考えずに早期の和解で解決しようとしたり、難しい案件の受任を拒否して簡単なもののみ事務的に処理しようとしたりする弁護士は親身とはいえません。
「労働問題の具体例と解決策」の解説

残業代請求に強い弁護士に関するよくある質問
最後に、残業代請求に関してよく寄せられる質問に回答しておきます。
残業代請求にかかった弁護士費用は相手に請求できる?
裁判で勝訴しても、自身の弁護士費用を相手に請求することはできないのが原則です。
弁護士費用は、依頼した人の自己負担がルールであり、一定の残業代を獲得できたとしても、それに要した弁護士費用は会社に請求できず、労働者の負担となります。ただし、極めて悪質な未払いが不法行為(民法709条)に該当する場合、損害賠償額の1割程度について、弁護士費用として支払いが認められるケースがあります(この場合も、かかった弁護士費用が全て請求できるわけではありません)。
残業代請求の相談先にはどこがある?
残業代に関する相談は、弁護士以外にもいくつかの窓口があります。
代表的なものは、労働基準監督署(労基署)です。労基署は、企業が労働基準法などの法令を遵守しているかを監督する機関で、未払い残業代が存在する場合、助言指導や是正勧告をしたり、悪質な場合は逮捕・送検したりすることも可能です。残業代の相談も無料で行えます。
また、厚生労働省が設ける「労働条件相談ほっとライン」や、各都道府県の労働局も、法律問題に関する疑問を解決するための相談先として活用できます。
ただし、これらの機関は労働者の代理人として交渉や裁判を行うわけではなく、残業代を全額回収してくれることもないため、会社との交渉や法的手続きまで見据えるのであれば、弁護士への相談が最も有効な手段となります。
「労働基準監督署への通報」の解説

【まとめ】残業代請求に強い弁護士

今回は、「残業代請求に強い弁護士」の判断基準について解説しました。
未払い残業代の請求を思い立った労働者の方は、残業代トラブルに強みを持つ弁護士へ相談することが最適です。残業代請求に強い弁護士であれば、法律知識が豊富であるのはもちろん、解決実績も数多くあるため、正確な見通しを立て、有利に解決する手段を教えることができます。
有利に解決できる見通しを立てられるからこそ、相談料や着手金についても適正な提案ができ、無料相談や着手金なしでの依頼が可能な弁護士も多くいます。
残業代請求を成功させるには、適切な弁護士に任せるとともに、そのアドバイスを受けながら早めに証拠収集を進めることが重要です。残業代請求に強い弁護士をお探しの場合は、能力や知識だけでなく相性を見極めるためにも、無料相談を活用してください。
- 残業代請求に強い弁護士かどうかは「見通し」と「解決実績」で判断する
- 残業代請求を弁護士に相談すれば、ストレスを軽減し、増額を見込める
- 依頼する弁護士を誤ると、不適切な方針や不利な解決となるおそれがある
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